高強度
低収縮型超高強度コンクリート 「パワークリート」
自己収縮が普通コンクリートと同程度の超高強度コンクリート
- 新しい構造形式や、これまでにないデザインを可能に
- 150N/mm2の超高強度で、普通コンクリートと同程度の自己収縮
- 優れた流動性を確保し、施工の合理化も可能
■ 従来技術では実現できないスレンダーな橋
写真は、2006年度グッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)にも選ばれた「アキバ・ブリッジ(AKIBA_BRIDGE)」(JR秋葉原駅前の歩行者デッキ)です。
駅前広場とビルをつなぐ広々とした歩行者デッキの幅は8.8m、駅前ロータリーに橋脚を出さないためのスパンは33m。通常の技術で設計すると、橋桁の厚さ(桁高)は2mになります。ところが、上下の空間制限により設置できる桁高は、わずか1.2mでした。
それを可能にしたのが、低収縮型超高強度コンクリート「パワークリート」 なのです。

アキバ・ブリッジ(秋葉原駅前歩行者デッキ)

桁高1.2mのスレンダーな橋桁
■ 自己収縮を低減した超高強度コンクリートとは
近年、高層建築の分野では超高強度コンクリートの適用例が増えてきていますが、 橋梁などの土木分野ではあまり使用されてきませんでした。
その理由は、コンクリートが水和反応する(固まる)時に起こる僅かな“縮み”…「自己収縮」。コンクリートが強度化するにしたがって自己収縮が増大するため、ビルの柱梁に比べてより長大な橋梁では、耐久性低下の原因になると懸念されていたのです。
そこで、超高強度コンクリートのメリットを生かした合理的な構造を可能にするために、自己収縮の少ない超高強度コンクリートが開発されました。
ベースコンクリートとの比較
パワークリートは、通常の高強度コンクリートの配合に、膨張材と収縮低減剤等の収縮低減混和材料を組み合わせて作られています。
グラフは、そのうちの2種類の配合(AとB)と、自己収縮低減をしないベース配合コンクリートとを比較した結果です。

圧縮強度の比較

自己収縮ひずみの比較
ベースコンクリートに比べて圧縮強度は若干低下するものの、材齢56 日で約150N/mm²の圧縮強度が得られ、自己収縮ひずみは材齢150 日で200 ~ 400 × 10-6 に低減されています。
このように、目標とする圧縮強度や自己収縮量に応じて、合理的な配合を選択することができます。
■ 優れた流動性も確保
優れた流動性も確保。施工時には良好な自己充てん性を有します。

優れた流動性