
抵抗膜を用いた電波吸収壁の概念
背景高層ビルの建設に伴って発生するテレビ電波反射障害の対策には,電波吸収壁,電波透過壁を用いることが効果的です。
これまでの反射障害対策は,主にVHFテレビ電波が対象であり,フェライトタイルを用いた電波吸収壁を使用してきました。
最近郊外の開発が進み,UHFテレビ電波塔近くにも高層ビルを建設するようになり,これらのビルによるUHF反射障害の発生が増加しています。
鹿島は,世界で初めて抵抗膜を用いたUHFテレビ電波吸収壁を開発しました。
概念抵抗膜を用いたUHFテレビ電波吸収壁は,外側から層状に仕上げ材,抵抗膜,コンクリート,及びワイヤメッシュで構成されています。
仕上げ材には大型陶板,タイル,塗装などを選択でき,コンクリートには軽量コンクリートやビニロン繊維補強コンクリート(VFRC)を用います。
一方,抵抗膜は炭素繊維で出来ており,電波を吸収する作用をします。
また,ワイヤメッシュは電波の反射体の作用をします。
抵抗膜を用いた電波吸収壁は,フェライトタイルを用いた電波吸収壁に比べてフェライトタイルの重量分だけ軽量で,さらに低コストです。
そして,電波性能は反射損失が14〜30dB(電波エネルギーの96〜99.9%を吸収)であるため,電波反射障害のほとんどが解消できます。
原理
製造
電波吸収特性の例