実験とシミュレーションで得られるもの
特徴
構造物の上部や基礎に起振機を設置し,一定振動数の力をかけます。
この振動数を少しずつ変化させながら構造物の応答を測定する事により,共振曲線・振動モード・共振振動数・減衰定数などが得られます。
これを振動実験と言い,これにより構造物の基本的な振動特性を知る事は,耐震設計を行う上で重要な役割を果たします。
重要構造物や新しいタイプの構造物では,建設にあたって,完成後の振動実験の実施が義務づけられる事もあります。
当研究所では,大型(最大加振力10tonf×2台)・長周期型から小型まで多数・多種の起振機が用意され,また測定にはMIKシステム振動計測車をはじめ最新の測定機器・コンピュータ・データ解析用ソフトウェアが用意され,高精度の振動実験を保証しています。
耐震設計と振動実験
構造計画・断面仮定・応力チェックと進む耐震設計のプロセスの中で,重要構造物では地震時に受ける力を評価するため,理論や解析モデルを用いた地震応答解析が行われます。振動実験はこの応答解析理論やモデル化手法の妥当性を確認するために行われます。
設計時に用いた解析理論・モデルを用いて振動実験結果のシミュレーションを行い,その合致度から理論やモデルの妥当性が検証されたり,フィードバックすべき知見が得られたりします。
理論・モデルには,有限要素法や境界要素法などを用いた詳細なものから,質点系による比較的簡易なものまで種々ありますが,実験結果との比較を中心とした検討を重ねる事により,それぞれ精度・信頼性の高い手法とする事ができます。
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