地震力をより一層低減させる新構法

構法概念図
構法の目的
これまでの積層ゴムを用いた免震構法は,固有周期が3秒程度になるように設計されています。
一般に,建物が長周期になるほど,地震に対する応答が減る傾向にあるため,固有周期をさらに伸ばすことによって,免震効果を一層高めることができます。
ところが,現状より長周期にしようとすると,積層ゴムの建物支持能力が低下していくため,無理な長周期化ができません。
この周期の限界は,塔状の建物や比較的軟弱な地盤に建つ建物などへの免震構法の適用を難しくしています。
本構法は,5秒程度にまで周期を伸ばし,免震構法の適用拡大を可能にしたものです。
構法の概要
原理
建物を滑り支承と積層ゴムで分担して支持します。滑り支承にはばねの働きがないので,その分長周期化されます。
特長
- 積層ゴムの建物支持能力を低下させることなく,長周期化ができます。
- 滑り支承と積層ゴムの重量分担比を調整することで,最適な周期と減衰が得られます。
- 滑り支承が低摩擦であるため,特性の調整範囲が広く,設計が容易です。
- 滑り支承が低価格であるため,免震装置のコスト低減が図れます。
滑り支承の特長
- 潤滑材には含油ポリアセタール樹脂という新材料を用いて,低摩擦特性を実現しました。
- 弾性パッドは,潤滑材の確実な面接触を保証するほか,中小地震に対する免震効果を改善し,高次振動を抑制します。

滑り支承詳細図

100トン実大滑り支承
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