MS LIFE SYSTEM
塩害による鉄筋コンクリート構造物の劣化の進行が,パソコンのWINDOWS上において対話形式で簡単に予測できます!
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| 塩害を受ける環境にある鉄筋コンクリート構造物 |
開発の背景
我が国は,その周囲を全て海に囲まれた狭い島国であるために,鉄筋コンクリートにとって厳しい環境条件である海岸・海洋地域に構造物を建設することが少なくありません。このような地域に,高度経済成長期に建設されたRC構造物が完成後10年足らずで塩害により損傷し始めたため,その早期劣化原因の究明,劣化予測手法及び対策の確立が叫ばれていました。
海洋コンクリート構造物の設計・施工は,土木学会や日本コンクリート工学協会等の指針類に準拠して実施されていますが,これらの指針類においては寿命の概念が未だ確立されておらず,また,かぶりやコンクリートの品質といった仕様の良否が構造物の寿命の増減にどのように影響するかという情報が欠けていました。
そこで,塩害劣化の進行過程に影響を及ぼす設計・配合・環境条件を定量的に評価した寿命予測システム(MS LIFE SYSTEM)を開発しました。
本システムは塩害の劣化過程を塩分の浸透・蓄積する潜伏期()と内部鉄筋の腐食開始から写真に見られるような腐食ひび割れ発生までの進展期()を個別に推定し,両者の和(+)をもって構造物の耐用年数を評価します。

塩害劣化の進行モデル

完成後10数年で生じた腐食ひび割れの一例
特徴
- パーソナルコンピュータのWINDOWS上で対話式に数分で寿命予測が可能です。
- 画面上で入力する項目が,簡単で必要最小限です。
- 潜伏期間()が合理的に算定可能です。
- 従来は評価が困難であった腐食ひび割れ発生までの進展期()の算定が可能です。
- 潜伏期(),進展期(),寿命(+)が,軸あるいはパラメータを変更することで各種グラフ出力が可能であり,対策の検討に役立ちます。
- 塩害に関する参考文献約400編が文献題目,文献名,著者名,キーワード等により簡単に検索が可能なシステムを搭載していますので,入力値や結果の評価に必要な文献を即座に探し出すことができます。
解析例
- 東京湾の干満滞に建設する柱状構造物(かぶり100mm,鉄筋径19mm,鉄筋間隔200mm),
普通ポルトランドセメント,水セメント比45%(圧縮強度45MPa)
=21.5年,
=6.2年,
+=27.7年
- 上記と同じ条件で,高炉セメントB種,水セメント比30%(圧縮強度55MPa)とした場合
=50.5年,
=7.8年,
+=58.3年
これらの結果等から,コンクリートの高強度化,高緻密化並びにセメントの種類の変更により寿命は大幅に伸長すること等が定量的に評価できます。
適用対象
新設構造物は勿論のこと既設構造物に対しても以下のような利用が可能です。
- 新設構造物
- メンテナンスフリー構造物を設計する際の使用材料あるいは鉄筋や部材の形状寸法の決定等に利用できます。
- ライフサイクルコストを考えた設計に利用できます(メンテナンスフリー構造物の建設費と補修を念頭に置いた建設費及び維持管理費のトータルの経済性の判断)。
- 既設構造物
- 補修時期の選定
- 補修方法の選定(部分改修or全面改修の判断)
使用環境
OS:日本語 Microsoft Windows Ver.3.1
ハードディスク:2MB以上の空き容量が必要
ディスケット:3.5” 2HD
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