橋桁の変位が少なく,施工も容易な免震化工法

工法概要図
背景
免震橋は,免震支承を用いて橋桁を柔らかく支持することにより地震力を低減させたもので,近年急速に実績が増えつつあります。しかし,一般に免震橋では橋桁の変位が大きくなるため,もともと橋桁の遊間が少ない既設橋梁では,免震化すると,隣りあった桁同士の衝突が起こったり,伸縮継手が破損する恐れがありました。また,従来型の免震支承を用いる既設橋梁の免震化工事は,交通規制が必要で大規模なものでした。
そこで,橋桁の変位が少なくても免震効果が有効に発揮され,かつ短期間の工事で免震化することのできる技術を開発いたしました。
本工法の概要
1.すべり支承と高減衰復元デバイス(水平力ダンパー)を併用
- すべり支承は既存支承(鋼製支承やゴム支承など)を改造したもの。
- 水平力ダンパーを設置。水平力ダンパーは免震支承として実績のある高減衰ゴムや,鉛入り積層ゴムを用いたもの。
- すべり支承の摩擦減衰と水平力ダンパーの履歴減衰により,小さな橋桁変位で大きな減衰を得る。
2.交通規制の少ない簡単な施工
- 既存支承を利用したすべり支承化は,支承全体を取り替える場合に比べ工事が簡単。
- 水平力ダンパーは,橋脚側面に取り付けたブラケット上に取り付ける。
- 既存支承を免震支承に取り替える場合には,大規模な工事となるが,本工法では短期間で行うことができ,交通規制も少ない。
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