オフィス空調シミュレーション
近年のオフィスビルでは,インテリジェント化に伴うOA機器の急増や用途・ニーズの変更に対応できる,フレキシビリティに富んだ空調計画が必要とされています。
これらを省エネルギー性の向上を図りつつ実現するためのツールとして開発されたのが,「オフィス空調シミュレーション手法」です。
窓面からのほてりと冷え込み
外界条件の影響を受けやすい窓近傍は,日射の強いときには「ほてり」により暑く感じ(図−5),冬季の寒い日には「冷輻射」と「コールドドラフト(図−6)」を感じます。こうした熱放射と気流の影響を詳細に評価し,窓の構成など建築的な要素と,窓近傍排気(図−7)など設備的な対応を総合的に検討し,良好な環境を省エネルギー的に実現します。

図−5 窓からのほてりの影響評価(中間期,南窓)

図−6 窓下排気による暖房環境の改善(冬季)

図−7 窓上排気による冷房負荷の低減(7,8月)
複数の空調系統の制御
大部屋において暖房が必要なゾーンと冷房が必要なゾーンが混在する場合や,OA機器などが特定の範囲や個室に集中的に配置される場合などの年間の熱環境をきめ細かく予測し,最も合理的な空調方法を選定します。

暖房立上り時の温度分布予測
自然換気の利用
内部発熱の大きな建物では,年間を通じて冷房負荷が大きくなるため,特に中間期には,夜間の自然換気による冷却(ナイトパージ)が効果的です。

ナイトパージによる冷房負荷削減効果の検討
適用例
講談社本社ビル,新宿パークタワー,九州電力鹿児島営業所ビル,ソニーテクノロジーセンターなど。
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