
平素は格別の御支援を賜り,厚く御礼申し上げます。
我が国経済の今後の見通しにつきましては,世界経済の緩やかな回復基調のもとで,企業収益は改善していくものと見込まれますが,設備投資が本格的に拡大することは期待しがたく,デフレの長期化や雇用情勢の悪化といった景気の下振れ懸念も残存するなど,内需主導型の景気回復に至るにはなお時間を要すると考えられます。
国内建設市場におきましても,手持工事量が減少する局面にあって,公共投資の削減が避けられない見通しである上に,民間需要の先行きに対する不透明感が払拭できない状況であることを踏まえると,受注競争は激しさを増すことが想定され,また,一部の資材価格に上昇懸念もあることから,建設各社を取り巻く経営環境は一段と厳しくなるものと思われます。
当社グループでは,こうした状況に対応できる真に強固な収益基盤の確立を目指して,「中期経営計画(2009~2011年度)」を鋭意推進中であります。
すなわち,中核事業である土木・建築・開発の各事業における利益の極大化に向けて,営業・設計・施工のさらなる連携強化と経営資源の最適配分を図りつつ,技術提案力や見積・調達機能の強化,入手判断のさらなる厳格化により,適正利益を確保するとともに,生産合理化や協力会社を含めた現業部門の強化,管理・間接部門の効率化と現業支援機能の拡充,技術開発の戦略的推進などにより,収益力の底上げを図ってまいります。
また,海外大型工事につきましては,着実な工事進捗と採算改善に傾注するとともに,海外工事全般におけるリスク管理の強化に一層努めてまいります。
以上のような取り組みを通して,安定的に利益を積み上げることにより,自己資本の充実並びに有利子負債の削減を着実に行い,開発事業や海外事業へのリスク耐力の向上に繋げてまいります。
株主の皆様におかれましては,今後とも何とぞ格別の御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
2010年6月
代表取締役社長



