「生物多様性」とは?
地球上にはさまざまな種類の生物が存在しています。
これらの多様な生命は、お互いに支えられて生活しており、人間もその例外ではありません。
自然環境が悪化しつつある今、この生物多様性を守ることが強く求められています。
もしも自然のめぐみがなかったら私たちの生活はなりたちません。
私たちが暮らし続けるために不可欠な自然のめぐみ(=生態系サービス)を支えているのが生物多様性です。
食べ物や衣服、建材や紙、医薬品の原料、そしてきれいな水など、生態系は私たちの生活に欠かせない資源を提供してくれます。
生態系は、古くから芸術の題材になってきました。また、レクリエーション機会や精神的な充足を与えてくれます。
水源涵養など生態系には多様な調整機能があります。鳥は虫を食べ、ミツバチは花の受粉を助けます。これらの働きを人為的に行うには膨大なコストがかかります。
上の3つのサービスを支えているのが基盤サービスです。
国際ミレニアム生態系評価「生態系サービスと人類の将来」では、
生態系サービスを基盤、供給、文化的、調整の4つに分類しています。
開発や管理放棄、外来種の侵入、地球温暖化の影響などで
多くの生物が地球上から姿を消しています。
コゲラは一気に飛べる距離が短く、緑地が分断されると行動範囲が限定されるので、地域の生態系にも悪影響を及ぼします。
いちごやメロンなどがおいしい実をつけるためには、ミツバチの受粉がかかせません。しかしその働きが正しく理解されず、害虫として駆除されることがあります。
コンクリートの護岸や堤防で人間は安全に暮らせるようになった一方で、カニなどの住みかがなくなり沿岸からいきものがいなくなってしまいました。
第三次生物多様性国家戦略では、進行している生物多様性の危機を3つに分類しています。
第一の危機は、人間活動や開発など人が引き起こす負の影響によるもの。
第二の危機は逆に、里山の荒廃など自然に対する人の働きかけが縮小することによるもの。
第三の危機は、外来種や化学物質など人が持ち込んだものの影響です。
最近はこれら3つに加えて「地球温暖化」を第四の危機としてあげる人もいます。







